私のみなとくん
私はこれから、一人で子どもを産んで、産んだ後も今のアパートで一人で子育てすることになります
時々来てくれる元夫は車で1時間半かかる場所に住んでいるし、平日は普通に仕事をしてるから、週に1回来れるか来れないかです
子どもの父親のみなとくんは車で30分のところに住んでるけど、協力を期待するのは難しいと思います
ほんとにピンチの時には車出すくらいはしてくれると思うけど…
みなとくんは子どもを受け入れられるくらい大人じゃないんです
それがみなとくんで、私はそんなみなとくんを好きになりました
私から見たみなとくんはすごく無欲な人です
欲だらけの私とは大違いで、そこに惹かれたのかもしれない
みなとくんは私の4つ上ですが、たぶんだけど、今までちゃんとした彼女いたことないんじゃないかな‥
かっこいいのに彼女は作らないし、結婚願望もなくて、もちろん子どもほしいとかもなく、旅行にも行かないのです
女手ひとつで育ててくれたお母さんとの生活のために働いて、二人でギリギリの生活をしています
仕事はいつも大変そうで、いつも何か思い悩んでいるような感じの人です
今もきっと私に子どもを認知してほしいと言われて悩んでいるんだろうな‥
みなとくんのそんな暗いところも好きです
ギリギリの生活の中で、私と過ごす時間がすごく楽しかったって言ってくれました
私もみなとくんが楽しそうにしてくれるとうれしくて、みなとくんを癒せる存在なのがうれしかった
子どもをおろすおろさないのゴタゴタで、もう冷めたと言われてしまったけど…
私はまだみなとくんが好きです。
返事は来てないけど、もし認知したくないと言われたら、認知のことは諦めようかなと思ってます‥
子どもの戸籍の父親の欄が空欄になってしまうのは子どもにすごく申し訳ないけど‥
責任を取れないみなとくんのことを許してあげようと思いました
みなとくんの子どもを妊娠したことは後悔してないです
私が産まなかったら、みなとくんの遺伝子はこの世に残らないんだと思うと、私が産めることがうれしいです
はじめてみなとくんに会った時、ビビっときたのは正しかったんだと思いました
子どもができたってことは、私とみなとくんはやっぱり縁があったんだと思います
一人で育てていけるのかずっと不安だったけど、大丈夫な気がしてきました
私が一人でもなんとかできるから、この子は来てくれたんだと思います
私ならできるってこの子は分かって来たんじゃないかなって
この子は私を不幸にするために来たわけじゃないと思うんです
ずっと一緒に住んでたおじいちゃんが亡くなった時も、おじいちゃんがいなくなったらどうしようって怖かったけど何とか乗り越えたし、離婚した時も何とかなったし、だから今回も何とかなるんだと思います
ちょっと前まで朝目が覚めると不安感でいっぱいだったけど、最近は朝の不安感なくなりました
原因は分からないけど、私の中でこの子と二人で生きていく心の準備ができたのかなと思います
私はみなとくんの生き方を否定できません
こんな生き方のみなとくんに惹かれた部分が確実にあると思うからです
こうあるべきとか、こうするのが正しいとか言える立場にないです
そんなに正しい考えをするみなとくんがいたとしたらそれはみなとくんじゃない気がするし、そんなみなとくんには惹かれてない気がするし、なんなら出会ってすらいない気がする
私は、勉強ができる人間でなければいけないという考えを押し付けてくる毒親の元では精神を病みました
離婚して、妊娠して、シングルマザーになろうとしてる今の方がよっぽどイキイキ生きてると言えます
正しい生き方なんてないです
だから結婚とか認知とか自分のこだわりを捨ててもいいんじゃないかと思いました
そのこだわりには何の意味もないかもしれないって思いました